Lesson 1-1 社会人の基本は事務職の基本

基本常識のおさらい

事務職の仕事内容をひとつひとつ見ていく前に、仕事に臨むうえで必要な基本常識を、簡単におさらいしましょう。
すでに社会人として働いていらっしゃる方も多いでしょうから、「なにをいまさら…」と思われるかもしれません。

しかし、普段からの心がけが反映されやすい仕事が事務職でもあります。
社会人の基本常識は事務職の基本常識と考えて、おさらいしてみましょう。

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まずは自己管理から

組織の一員として働いていくうえで、普段からしっかりとした自己管理を心がけなければいけません。そのなかでも基本中の基本といえるのが、次の4つです。

  • 健康管理
  • 時間管理
  • 金銭管理
  • 感情のコントロール

健康管理も仕事のひとつと考え、普段から気を配ることが大切です。
急に会社を休むようなことがあると、職場に大きな迷惑をかけてしまいます。
不規則な生活や暴飲暴食など、健康に悪い影響を及ぼすことは慎みましょう。

特に事務職では電話応対や来客対応などで、お客様や取引先の方と接する場面がたくさんあります。
疲れのとれていない顔で対応されては、お客様の会社に対する印象も悪くなってしまいます。

時間管理のなかでも特に重要なのが、決められた時間を守ることです。
友人との付き合いでももちろん重要なことですが、とりわけ社会人の場合、自分ひとりで働いているわけではありません。
社内、社外を問わず、多くの人たちと協力して仕事を進めていきます。
もし自分の不注意から10分遅刻するようなことがあれば、それは待ち合わせ相手の10分を無駄にすることになります。
また、時間をひとつの基準として給料の計算が行われるように、企業や職業人にとって、「時間=お金」でもあります。
10分の遅刻は、10分に相当する金額を相手に損させたことにもなりますので、適切な時間管理を普段から心がけましょう。

職場での金銭管理に気を配ることも大切です。
経理事務は、小切手や約束手形を扱います。
大きな金額を取り扱うことも多くありますので、特に慎重さが必要とされます。

イントロダクションでも述べましたが、事務職は人と接することが多い職種です。
当然、気の合わない人と一緒に仕事をすることや、お客様や取引先からのクレームに対応しなければならない場合も出てきます。
しかし、そこで自分の感情をストレートに出すことは慎まなければなりません。
どんな場面でも、どんな相手にも気持ちよい応対ができるように、感情を上手にコントロールすることが大切です。

上手なストレス発散を

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仕事にはストレスがつきもの。
小さなストレスも、積もり積もれば山となり、心や身体に大きなダメージをもたらしてしまうかもしれません。
溜め込みすぎる前に、ストレス解消することが大切です。

仕事に影響するような遊びすぎは禁物ですが、心身の健康を維持するためにも、プライベートな時間を有効に活用して、趣味に打ち込んだり、思う存分のんびりしたり、上手にストレスを発散しましょう。

Lesson 1-1 まとめ

  • 自己管理(健康管理、時間管理、金銭管理、感情のコントロール)が大切。
  • 上手なストレス解消を心がける。