Lesson 4-3 ビジネス文書の基本構成

ビジネス文書は構成も3つ

前回は、社内文書、社外文書、社交文書の3種類のビジネス文書があることを学びました
今回からは、ビジネス文書の内容について細かく見ていきます。

ビジネス文書は、構成も大きく3つの部分に分けることができます。
1つずつ見ていきましょう。

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前付け

本題に入る前に記すものが前付けです。
文章ではなく、文書を管理するために必要な情報がメインです。

  1. 文書番号この文書の作成者がどこであるのか明らかにしておくため、発信部課の略称と年度、連番を記します。たとえば、営業部が平成26年に作成した9通目の文書番号は、「26営発第09号」となります。社交文書には書きません。
  2. 発信日付書の発信日付(年月日)を正確に書きます。国内宛ての文書の場合は元号(平成)を使用し、外国企業、または外資系企業宛ての場合は西暦を使用します。
  3. 発信者名在地、会社名、部課名、役職名、個人名を書きます。
  4. 受信者名会社名、役職名、個人名を書きます。宛名に当たるものなので、社名は省略さずにきちんと正式名称を書きます。

本文

ビジネス文書でもっとも重要なのが本文です。
相手に伝えたい情報を、「正確に」「分かりやすく」「簡潔」に書きます。
時候の挨拶なども本文に含まれます。

  1. 件名んな用件についての文書かを一目で分かるような、簡潔な件名を心がけましょう。また、件名の後に「通知」「案内」「報告」などを付記します。件名も社交文書には必要ありません。
  2. 前文頭語から書き始めて、時候の挨拶、感謝の挨拶を続けます。頭語は文書での慣用表現です。次のページで詳しく解説します。
  3. 主文名の内容を具体的に述べる部分で、文書の中心となります。前文のあと、改行して1字空けて、「さて」「じつは」などの書き出しで始めます。重要な用件から先に、分かりやすい文章で書くことを心がけます。内容が込み入っていて複雑なときは、箇条書きにします。箇条書きの場合は、「記」として後付けに書きます。
  4. 末文主文で述べた内容のまとめと、終わりの挨拶です。主文のあと、改行して1字空けて、「まずは」「とりあえず」「取り急ぎ」などの言葉から書き出します。いちばん最後に、頭語に対応した結語で文章を締めます。相手に好印象を残せる部分なので、丁寧に書くよう心がけましょう。

後付け

後付けも前付けと同じように、文書の管理に必要な情報がメインです。文書の同封物についての文章などを場合によって付け加えます。

  1. …本文(主文)で述べた用件についての詳細(日時、場所など)を箇条書きにします。
  2. 同封物文書に同封物や添付書類があるときに書きます。同封物が複数ある場合は、番号を振ります。
  3. 追伸…本文内容について補足したいことや、特に注意してもらいたいことなどを書きます。本文から行頭を1文字分下げます。
  4. 担当者名担当部課と担当者名を書きます。

では、具体的にはどのように文書を作成すればいいのでしょうか。
次回は、ビジネス文書の慣用表現について勉強します。

Lesson 4-3 まとめ

  • 前付け…文書を管理するために必要な情報を書く。
  • 本文…文書の中心。用件を簡潔に書く。
  • 後付け…本文の補足や同封物について書く。